GAZIRU.z (個体識別)
表面の微細な模様で一点を特定する、タグレス個体識別のサーバ製品。
物体そのものの画像だけで個体を見分ける、革新的な製品
GAZIRU.z (個体識別)は、人間の目では捉えきれない、製品や商品一つひとつが持つ微細な表面の模様や凹凸を認識し、個体を識別する画期的なサービスです。
QRコードやRFIDタグを貼る必要はありません。 モノをカメラで撮影するだけで、唯一無二の個体情報を瞬時に照合します。
製品に手を加える必要がないため、素材や部品そのもののトレーサビリティ管理、ブランド品の正規品判定など、幅広い分野で活用できます。
主な機能
- 個体の登録・照合(1 件ずつ/バッチ一括登録)
- グループ指定の絞り込み照合
- 位置合わせ機能(撮影時の位置・向きのずれをサーバ側で補正。既定で有効)※2
- 動作モード: 通常/登録専用/照合専用(データ群ごとに切替)
- 照合対象の読み分け: ロットや製造年月などの単位で照合対象のデータ群を分けておき、照合時に必要な分だけを読み込む
- 分散構成: シャード分散(母数の拡張)とレプリカ(冗長化)
- RESTful API(V5 API と V4 互換 API)、コマンドライン、Web ブラウザの管理画面
- 複数の利用部門・データ群の分離管理、OpenID Connect 認証、データ群単位のバックアップ、操作ログ
提供形態
サーバ製品(オンプレミス)
Linux OS(RHEL 系)にインストールして構築し、工場や社内、閉域ネットワークでも展開できます。最小構成の目安は 4 コア・メモリ 8GB・ディスク 10GB(データ別)
クラウドサービス
月額・登録数別のメニューを用意しています。検証段階から本番システムまで、初期費用を抑えて導入できます
クライアント製品
サーバ製品の API を手元の PC から操作できるクライアントです。撮像機能も備えており、個体識別が可能かどうかの検証を手軽に始められます。本番システムでは、撮像系との接続や照合結果を受けた次のアクションなど、お客様のユースケースに合わせてクライアント側を構築するのが一般的です
ライセンス
オンプレミスは物理コア数に基づくライセンスで、買い切りの永久ライセンスと期間ライセンスがあります。コア数を増やすと照合の並列数が増え、応答を高速化できます。要件・規模に合わせてお選びいただけます
GPU オプション
位置合わせ処理(処理時間が画像の内容に依存します)を中心に、GPU で高速化するオプションです
撮像系(カメラ・照明・治具)と、オンプレミスの場合のサーバなどのハードウェア・ネットワーク機器は、お客様またはシステムインテグレータ様にご用意いただく前提です。条件によっては当社でのシステム構築も承ります。撮影条件の考え方は下記の記事をご覧ください。
仕組み
仕組み:画像認識でモノを識別
GAZIRU.z の仕組みは、とてもシンプルです。
登録
個体識別したいモノの表面を撮影し、計算可能な数値データにしてデータベースに登録します。
照合
識別したいモノをカメラで撮影すると、データが読み取られます。
判定
読み取られたデータをデータベースに登録された情報と照合し、どの個体であるかを瞬時に特定します。
この技術は、物体表面の微細なパターンやテクスチャを独自のアルゴリズムで解析することで実現しています。ピントのずれや照明の変動にも強く、高い精度で安定した識別が可能です。
対象1つ1つに固有の表面紋様で個体を識別
GAZIRUの個体識別技術は、製品表面に自然に存在するμm(マイクロメートル)単位の微細な紋様や模様、あるいは製造過程で偶発的に生じる固有のパターンを捉えます。表面の写真を撮影するだけで、そこに映った内容から、AIが特徴量を抽出・データベースと照合することで、個々の物体を極めて高精度に識別します。
オンリーワン技術
独自の画像処理技術でタグレス、写真を撮るだけで幅広い対象に対し高速・正確に個体を識別します
非侵襲的・タグレス
製品への加工やタグ付けが一切不要。美観を損ねず、今まで管理が難しかった極小部品でも個体管理可能です
高精度・高信頼性
微細な違いを認識し、誤認識を抑えます
高速処理
汎用スペックのサーバでも 100 万件規模の照合を 1 秒台で行えます※1
汎用性
対象を選ばず、対象に応じた学習やチューニングも不要で、金属、樹脂、紙、布など多様な素材、平面から立体物まで対応します
API連携
クラウドサービスまたはサーバにインストールされるオンプレミス製品から提供されるエンジン利用インターフェース(RESTful WebAPI)を介して、お客様のシステムとも容易に結合可能です
照合はスコアで判定します。別個体どうしは低く、同一個体は高くなるよう分布し、しきい値で判定します。詳しくは下記の記事をご覧ください。
実用規模の性能
どれくらいの個体数の中から、どれくらいの時間で識別できるのか。登録や連続稼働も含め、実用規模を想定した社内試験の結果です
照合応答性能
100 万件規模の母数から 1 秒台で照合。照合は並列分散で処理し、並列数を増やすとほぼ比例して短縮できます。ロットや製造年月の単位で照合対象を読み分ける運用も標準でサポートし、1,000 万件規模にも対応できる設計です※1
登録性能
100 万件の一括登録を約 9 時間で完了(1 時間あたり約 11 万件。1 日分の生産量を夜間にまとめて登録する運用にも対応できる処理性能)※3
連続稼働
部品トレーサビリティを想定した 1 年分相当の連続稼働試験で、約 250 万リクエストをエラーなく処理※4
導入メリット:GAZIRUで変わるビジネスの未来
品質管理
部品一つひとつの製造履歴や組立工程を追跡し、厳密なトレーサビリティを実現します。
正規品判定
ブランド品や高価な製品の個体情報を記録することで、偽造品や模倣品の流通を防ぎます。
サプライチェーン管理
流通段階での商品のすり替えや紛失を防止し、透明性の高い物流を実現します。
業務効率化
ラベルやタグの貼り付け作業が不要になり、コスト削減と作業効率アップにつながります。
活用シーン:こんな場所でGAZIRU.z は活躍します
製造業
小型部品や複雑な形状の部品の製造履歴管理やリコール対応
物流・流通業
ブランド品や高価な商品の個体管理、返品・交換時の同一品確認
サービス業
レンタル品やリース品の在庫管理、点検・メンテナンス履歴の記録
GAZIRU.z の導入をご検討の方へ
詳細な仕様、導入イメージ、事例、お見積り等について、お気軽にお問い合わせください。
ブラウザで試せる照合デモもあります。アクセスキーは無料で、お問い合わせから発行します。

照合デモ環境のご案内(2 枚の画像でスコアを確認)
注記
※1 登録 100 万件の中から 1 つの個体を見つける照合時間: 3 並列で約 1.5 秒(位置合わせなし・パブリッククラウドプラットフォーム内の 8 物理コア/64GB × 3 台構成。GAZIRU.z V5.0.0 開発版にて 2026 年 7 月社内測定)。4 並列以上・100 万件以上の効果は、実測で確認したスケール則に基づく推定です。応答性能は実際の機器・ネットワーク構成等の条件により変わります。また位置合わせ機能有効時の応答性能は画像の内容に依存します。位置合わせ機能有効時の高速化のための GPU オプションが用意されています。
※2 位置合わせ機能は、照合時に、可能な場合に撮影位置・向きのずれを自動補正し、同一個体(正解個体)だけのスコアを高めることで個体識別精度を補助する技術です。
※3 100 万件のバッチ登録試験(画像保存なし。GAZIRU.z V5.0.0 開発版にて 2026 年 6 月社内測定)
※4 1 ライン日産 5,000 個のトレーサビリティを想定し、1 年分(240 営業日)を時間圧縮して約 4.8 日連続で駆動した連続稼働試験。約 122 万個体・約 250 万リクエスト(GAZIRU.z V5.0.0 開発版にて 2026 年 8 月社内試験)

